■ 2007年 秋のアーティスト・イン・レジデンス(AIR)プログラムのお知らせ
 
 
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 繰り返される何の変哲もない日常。けれども「変哲がない」と思うことこそが日々平穏に過ごすための幸せな目隠しとなっていて、多くの「変哲」をなかったことにしているのかもしれません。 それは善悪、快不快を問わず、日常の薄布の下に隠された何かであり、存在していることは知っていても、あえて見ないようにしていたり、気が付かないでいたりする何かなのです。 アートはそんな世界の「見えない何か」に光をあててきました。それは日常に揺さぶりをかけ、私たちが取りこぼしてきた何かにもう一度目をむけさせる可能性を秘めています。
 2007年秋のアーティスト・イン・レジデンスでは、こうしたアートの可能性についての考察をテーマの出発点としました。 オランダ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、日本から招聘しました4人のアーティストたちの視点は、我々にどんな世界を開くのでしょうか。 会期中は展覧会だけではなく、アーティストとともにその視点を探る様々な交流プログラムやイベントを開催いたします。

【参加アーティスト】     
  • 船井 美佐 FUNAI Misa(京都府)
  • ラム・カツィール Ram KATZIR (イスラエル/オランダ)
  • ダリボール・ニコリッチ Dalibor NIKOLIC(クロアチア/ボスニア・ヘルツェゴビナ)
  • 山下 香里 YAMASHITA Kaori(香川県/東京都)
  • 【会期】     
    滞在 :2007年 9月5日(金)〜11月16日(金)
    展覧会:2007年10月20日(土)〜11月11日(日)
     
     
     
      【交流プログラム】
     ■アーティスト・トーク(アーティストによる作品解説)     
  • 10月20日(土)、11月11日(日) いずれも午後2時から
  •    ※申込不要、入場無料。当日会場にお越し下さい。

     ■レクチャー(参加アーティストによるトークとスライド上映)     
  • 船井美佐「神話の表出」10月27日(土)午後3時から4時
  • ダリボール・ニコリッチ「様々なドローイング」10月28日(日)午後2時から3時30分
  • ラム・カツィール「小さくて大きな彫刻:芸術と公共空間」11月3日(土)午後2時から3時30分
  • 山下香里「崩壊と制作」11月10日(土)午後2時から3時
  •    ※申込不要、入場無料。当日会場にお越し下さい。

     ■特別講座「日本の造形と現代」(ゲストによる講演とアーティストを交えての討論)
        
  • 11月4日(日)午後2時から4時30分
  • ゲスト:天野一夫(美術評論家、京都造形大学教授)
  • 出演:船井美佐、ラム・カツィール、山下香里
  •    ※申込不要、入場無料。当日会場にお越し下さい。

     ■サウンド・パフォーマンス「ミクロクリマ
  • 10月27日(土)午後4時から5時
  • 演奏:COE(Climate of Earth)(船井美佐作品とのコラボレーション)

  •  ■ギャラリー・ツアー(学芸員による作品解説)
  • 10月21日(日)午後2時〜
  •    ※申込不要、入場無料。当日会場にお越し下さい。
     
     
     
      【参加アーティスト紹介】
    船井 美佐 FUNAI Misa 京都府
     1974年京都府生まれ。 京都精華大学日本画科卒業、筑波大学芸術研究科修了。 二次元の空間に有機的な形態が連なり、反転し、増殖する異世界を描き出す。 人工と自然、現在と過去を対比させながら掘り下げることにより、物質と非物質、意識と無意識の狭間に揺さぶりをかける。 「√roots 私の中の日本的なるもの」(法然院、2006年)ほか。
    「メタモルフォーゼと須弥山」2005年

    ラム・カツィール Ram KATZIR イスラエル/オランダ
     1969年イスラエル生まれ。 曖昧さや二重性といった様々な意味に捉えうる作品を制作し、人々がもつ視点や主観性に疑問を投げかける。 ヘルズリヤ現代美術館(イスラエル、2005年)での個展ほか、「オープン・エンド」(ニューヨーク近代美術館、2001年)など多数参加。

    「Tracing Future(未来をトレースする)」2005年

    ダリボール・ニコリッチ Dalibor NIKOLIC クロアチア/ボスニア・ヘルツェゴビナ
     1974年、ボスニア・ヘルツェゴビナ生まれ。 幾何学模様、繰り返し、建築、構造に注目した作品制作を行う。 現実の形としては目に見えない何かとして象徴的に立ち現れる。 バベル・アートセンター(ユトレヒト、2006年)、サラエボ国立ギャラリー(2006年)ほか。
    「ネットワーク T1」2007年

    山下 香里 YAMASHITA Kaori 香川県/東京都
     1978年香川県生まれ。 多摩美術大学油画専攻卒業。 素材がその本来の姿や意味から崩落を起こすかのように切り離されるときを捉え、そこにある種の情念のような感覚をその中に表していく。 フィリップモリスアートアワード2002大賞受賞。 平行芸術展最終回「崩落の記譜法」(青山小原流会館、2005年)ほか。
    「台風の目を濁す事は可能だろうか?」2006年
     
     

     

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    上記アーティストの滞在中、あなたも国際芸術センター青森サポーターとして、アーティストとの交流を深めながらスタッフの一員として活躍してみませんか?
    ■サポート活動について
    ・通訳(海外からのアーティストの通訳を行います) ・創作補助(リサーチや作品制作のお手伝い)
    ・イベント企画(交流パーティーなどの企画運営)、他
    ■参加条件など
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    登録料:1,000円 (サポーターパス制作費、事務連絡費として)
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