■ 2012年滞在制作展覧会のお知らせ
 
 
 夏のアーティスト・イン・レジデンス展覧会「肌理と気配-Textures」
 
     
 

 

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「神は細部に宿る」 ミース・ファン・デル・ローエ

 青森公立大学国際芸術センター青森(ACAC)では、開館以来アーティスト・イン・レジデンス(アーティストによる滞在制作)を実施しています。2012年度は「物語/story telling」。 アーティストはその活動や作品制作を介して、現在の社会を様々な視点から捉え、思わぬ価値を提示したり、あるいは疑問を投げかけたりと、世界の今を記述し伝える語り部(ストーリーテラー)でもあります。 作品は明解且つ論理的につくられますが、その論理を超越する詩的な美しさや発想の飛躍があったりと、作品構造のみでは理解し得ない物語世界がその背後に潜んでいたりします。

 今本展覧会「肌理と気配-Textures」では、作品の細部や背後にある物語世界に焦点を当てています。「肌理」は「表面のこまかいあや」などを意味し、英語では"texture(テクスチャー)"となります。"texture"は「構造」や「組織」から「触覚」や「質感」、「特性」など幅広い意味をもつことばです。また、20世紀を代表する建築家ミース・ファン・デル・ローエの「神は細部に宿る」ということばにも細部の肌理への強い意識がうかがえます。展覧会を通して各アーティストの作品細部に宿る静かな物語の気配を感じてください。


■展覧会
2012年7月28日(土)〜9月17日(月) 10:00 - 18:00/会期中無休・無料

>>プレスリリースはこちら

 

 

【関連イベント 】

★アーティストトーク&オープニング
7月28日(土)14:30 - 16:00/無料 
全参加アーティストによるアーティストトーク 。
会場;展示棟ラウンジ(申込不要。直接会場にお越しください。)

★アンニ・レッパラレクチャー
「Mystery of the visible-視覚世界をめぐるミステリー」
8月12日(日)14:30 - 16:00/無料 
会場:展示棟ラウンジ
自身の作品とフィンランドの写真の現状などをお話します。

★野村誠コンサート&トーク「野村誠×ケージ」
9月5日(水)19:00会場、19:30開演/入場無料/定員30名(申込先着順)
会場;展示棟ギャラリーB
アメリカ実験音楽の作曲家ジョン・ケージは、1912年9月5日に生まれました。彼の生誕100周年を祝して、野村誠が一夜限りの特別コンサートを行います。

★野村誠コンサート&トーク「畑の音楽会」
9月8日(土)14:00会場、14:30開演/入場無料/定員30名(申込先着順)
会場;展示棟ギャラリーB
宿泊棟の屋上に畑の楽譜を制作中の野村誠による音楽会。ACACのベーゼンドルファーのピアノを最大限に活用したコンサートです。

野村誠コンサート&トーク「野菜のピアノ」
9月9日(日)14:00会場、14:30開演/入場無料/定員30名(申込先着順)
会場;展示棟ギャラリーB
ピアノと野菜の出会う音楽会。ACACでの滞在制作の集大成のコンサートです。

★法貴信也「線々境々」
8月19日(日) 13:00 - 16:00
対象:中学生以上
会場:創作棟ワークショップスタジオ
料金:無料
定員:20名(要予約・先着順)
独自の描画法を追求する法貴信也から作品の話を聞いた後にその技法を体験します。

★assistant「移動するのは人か建築か」
8月26日(日) 14:30 - 16:30
対象:どなたでも
会場:創作棟ワークショップスタジオ
料金:無料
定員:15名(要予約・先着順)
独自の描画法を追求する法貴信也から作品の話を聞いた後にその技法を体験します。

★ギャラリーツアー
日時:8月18日(土)、9月2日(日)14:30−15:30 
学芸員のナビゲーションでみんなでお話しながら展覧会を体験するツアーです。
※申込不要です。開始時刻にギャラリーA受付前にお集りください。




アーティストの日々の制作の様子はACACブログにて公開します。
http://acacaomori.exblog.jp/

 

Anni LEPPA¨LA,¨ 《 Castle (ark) 》 , 2010.
21 x 28cm,
pigment print mounted on aluminium

↑畑の楽譜制作中の様子(野村誠)


↑法貴信也 《 Untitled 》 , 2011
Indian ink on paper
108×76.5cm / 42.5×30.1 Inch
Courtesy of Taka Ishii Gallery
Photo: Yasushi Ichikawa



↑assistant : 松原 慈 + 有山 宙《 33年目の家 》
 住宅、奈良市、竣工:2012年(現在建設中)
写真:assistant

 

  【参加アーティスト紹介】
アンニ・レッパラAnni LEPPA¨LA¨)
 
1981年フィンランドのヘルシンキ生まれ。ヘルシンキ芸術デザイン大学写真学科卒業。フィクションと現実を織り交ぜたような独自の物語性を孕む写真作品を制作している。主な展覧会に “Touching dreams,” (The National Museum of Photography、コペンハーゲン、デンマーク・2011)など。

http://www. annileppala.fi/

 


↑《 Trees》 2010.
31,5 x 42,5cm,
pigment print mounted on aluminium

assistant [ 松原慈+有山宙 ]
(アシスタント [MATSUBARA Megumi+ARIYAMA Hiroi ] )
 
2002年に松原と有山を中心に設立された建築家ユニット。建築と美術を横断する活動を展開している。奈良で建築中の住宅《33年目の家》の一部分を青森で完成させ、展示作品/空間として公開する。「ABSENT CITY:存在しない都市」展(個展・2008)など。

http://www.withassistant.net/

 


↑《 風景/Windscape》
 屋外インスタレーション、

MINI GINZA(東京都中央区銀座1-8-18),2010
写真:新津保建秀

野村誠(NOMURA Makoto)
 
1968年名古屋生まれ。作曲家、鍵盤ハーモニカ・ピアノ奏者、共同作曲実践者。音楽活動のみならず、美術や演劇などの幅広い分野で活動を展開している。今回のレジデンスではACACの屋外環境やピアノを用いた初のインスタレーション作品を公開する。

http://www.makotonomura.net/

 


↑《プールの音楽会》、あいちトリエンナーレ2010、愛知
photo by Kazunori Ueda

法貴信也(HOKI Nobuya)
 
1966年京都生まれ。京都市立芸術大学卒業。平行した2本の線によって成立する「二本画」と本人が呼ぶ独自の表現手法を特徴とする。主な展覧会に、「rapt! − 20 contemporary artists from Japan」(Monash University Museum of Art、メルボルン、オーストラリア2006)、「絵画の庭」(国立国際美術館、大阪、2010)など 。

http://www.takaishiigallery.com

 

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↑《Untitled》2011, Indian ink on paper
108x76.5cm / 42.5x30.1 inch
courtesy of Taka Ishii Gallery
Photo: Yasushi Ichikawa

   



 

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国際芸術センター青森 acac-air@acac-aomori.jp

 

 
  〈お問い合わせ〉国際芸術センター青森
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