Application Guideline 公募情報

1. 事業概要

本プログラムでは、現代美術のアーティストはもちろん、キュレーター、リサーチャー等の文化芸術活動を行う方を対象として、展覧会、パフォーマンス、ワークショップ、トーク等の活動を、企画段階から、リサーチ、設営、発表の実施、カタログでの記録までACACが全面的に協働します。展覧会の開催は必須ではありませんが、活動を広く知ってもらうための何らかの交流プログラムを実施することが必要です。滞在期間は、最短1ターム14日間から最長7ターム98日間まで、2週間刻みの希望期間となり、今年度は約3年ぶりにすべてのアーティストへ滞在期間制限を設けることなく開催できることとなりました。基本的にACACへの実滞在を推奨しますが、リモートで行う意義のある活動についてはリモート参加も受け付けます。
 ここ数年、世界では感染症による混乱や戦火の足音が聞こえ、私たちは近くの危機への対応を迫られながら、遠くの地への想像力を持つことをさらに要請されているのではないでしょうか。ACACでも都度対策を講じながら、世界中とつながりを持ち続けるための方法を、本レジデンスプログラムを通して考え続けてきました。
 今年度のプログラム名称とした「starquakes」は、恒星が生み出す微弱な振動を意味しています。それは誰も観測し得ないものかもしれませんが、どこかで確かに、そのエネルギーは星の生命の証として放たれているのです。創作活動や研究へと打ち込む個々の震えは、発生すると同時に、もしかすると、誰かを巻き込み共振していく力をも生み出しているのかもしれません。このプログラムの名称は、表現者の活動を規定するようなテーマではなく、ACACのAIRの現在形を考え、更新していくための指標です。本レジデンスは最長98日間と、決して長期のプログラムではありませんが、その中でも世界中に散らばっているこれら星々の鼓動と、ACACの場を通して触れ合い、様々な表現者たちや地域住民・学生たちを巻き込みながら共振し合えることを願っています。

2. 2023年度ゲスト審査員

廣田緑 HIROTA Midori

アーティスト、文化人類学者。名古屋生まれ。愛知県立芸術大学美術学部卒業後、1994年から17年間、インドネシア(バリ、ジョグジャカルタ)を拠点に、アーティスト活動のかたわらオルタナティヴスペースを運営し、数々の展覧会を企画した。帰国後、名古屋大学大学院文学研究科(人類学専攻)においてインドネシア現代美術研究で文化人類学博士号を取得。現在は国際ファッション専門職大学で准教授を務める。主な個展に「交換プロジェクト’07~アジアの記憶~」(愛知県美術館、2009年)、主な著作に『協働と共生のネットワーク インドネシア現代美術の民族誌』(グラムブックス、2022年)、 『バリ島遊学記』(世界文化社、1997年)がある。

3. 公募人数

①日本以外の国籍を持ち、海外在住の方で実際にACACでの滞在制作(1―7タームの選択制)をする方:2名 ※ただし2タームの場合は1ヶ月(29泊30日)以上に調整していただく場合があります。
②日本在住で、ACACでの滞在制作(1―7タームの選択制)をする方:2~3名

4. 事業日程

招聘期間:2023年9月14日(木)―12月20日(水)のうち、以下のタームから希望の期間を選択。最短1ターム、最長7タームの選択可。

ターム1)     9月14日(木)― 9月27日(水)
ターム2)  9月 28日(木)― 10月11日(水)
ターム3)  10月12日(木)― 10月25日(水)
ターム4)  10月26日(木)― 11月8日(水)
ターム5)  11月9日(木)― 11月22日(水)
ターム6)  11月23日(木)― 12月6日(水)
ターム7)  12月 7日(木)― 12月20日(水)

募集期間:2023年3月8日(水)― 4月23日(日)日本時間17:00

選考日程

4月23日(日)17:00    募集締め切り(必着)
5月下旬             ゲスト審査員とACAC学芸員による審査会
6月中旬―下旬          招聘者決定、通知

5. 応募方法

応募書類(別紙)および添付資料(合計5作品以内)による審査
※応募書類および添付資料は、4月23日(日)日本時間 17:00必着で、1通のメールにて提出していただきます。
件名:AIR 2023年 応募(氏名) 宛先:acac-air@acac-aomori.jp

注意事項

・応募書類は2ページ目以降を1つのPDFファイルにして提出してください。
・応募書類と添付資料の合計ファイルサイズが5MB以内、1つのZipファイルに圧縮し、上記宛先までEメールでお送りください。
・添付資料については、応募書類1ページ目の注意事項をよくお読みください。
・応募書類の受付は、1週間以内にメールの返信でお伝えします。メールが来ない場合は、宛先までお知らせください。

6. 選考および通知

提出された資料をもとに、2023年度ゲスト審査員・廣田緑氏と、青森公立大学 国際芸術センター青森学芸員3名による審査によって選考、決定されます。審査の結果は、2023年6月中旬から下旬に応募者にメールで通知します。

7. 応募条件

a) 現在活動している様々な分野のアーティスト及びキュレーター、リサーチャーなど芸術表現に関わる活動を行っている個人・グループ。(ジャンルは問わない、以下アーティスト等と表記する)
b) プログラムの目的を理解し、決定された招聘期間中に滞在及び参加が可能であること。
*ただし、主催者により必然性が認められた場合は、リモートでの活動も可とする。
c) 展覧会を行わない場合は、トーク、レクチャー、パフォーマンス・公演、ワークショップ、学校訪問などの交流プログラムを行うこと。
d) 上記の交流プログラムを、英語あるいは日本語で行うことが出来ること。
e) 健康状態が良好であること。
f) 最低限日常会話程度の英語が理解出来ること。
g) 制作、生活に係る全てを独力で行うことがきること。
h) 展示及びイベントの設営・撤去を国際芸術センター青森スタッフと協働で行うこと。
i) 期間中、他のアーティスト等との共同生活が可能であること。

8. 展覧会を行う場合

会場:国際芸術センター青森および敷地内周辺
*展覧会の開催時期はプログラムの運営上、10月28日(土)から12月17日(日)までを基準日とします。(応相談)
*展示は学芸員と協議の上、同会場を分けての展示となる場合があります。
*作品展示、展覧会構成に関しては、国際芸術センター青森専門スタッフとの協議の上、決定します。

9. 主催者およびアーティスト等間の招聘条件

プログラムを行うにあたり、主催者とアーティスト等は、以下の条件を含む契約を締結することにより、プログラムを遂行することとします。ただし、招聘条件における主催者からの負担内容は、アーティスト等が単身で来青することを原則としたもので、基本的に同伴者は不可とします。
グループ等複数人での応募も可能ですが、その場合、1グループを1アーティスト等とみなし、旅費、滞在費、制作費など全て1名分の支給となります。また、特別な理由により家族、制作アシスタント等を伴う場合は、必ず事前にご相談下さい。必要が認められた場合、アーティスト等以外の方の旅費、宿泊費(1人1泊2,040円)はご負担いただきます。
この募集要項に記載されている金額はすべて税込みです。(詳しくは募集要綱をご参照ください。)

10. 青森公立大学 国際芸術センター青森について

国際芸術センター青森 [ACAC] は、2001年に設立された滞在制作施設を有するアートセンターです。アーティスト・イン・レジデンス(AIR)プログラムを活動の核とし、様々なジャンルの表現者たちによる創造と発表の場として活動を続けています。青森市中心部と行き来できる場所にありながら、八甲田山のふもと、豊かな自然環境の中に位置しています。施設は、世界的な建築家・安藤忠雄により「見えない建築」をテーマとして設計されました。制作に集中できる環境でありながら、コミュニケーションも生まれやすい制作スタジオ(創作棟)、宿泊設備(宿泊棟)を有しています。大きなギャラリー空間(展示棟)で、実験を行いながら制作できること、そのまま展覧会として公開できることも特徴的です。
ACACのAIRプログラムでは、この環境でしか実現しえない多様な表現活動が行われることを期待しています。加えて、国内外の表現者たちと地域住民の交流を重視し、関わる人すべてにとって触発される場となることを目指しています。2009年からは運営が青森市から公立大学法人青森公立大学に移管されたことで、経営・経済や地域づくりを学ぶ大学生との交流も行われています。

11. 事務局

応募に関するお問い合わせはe-mailにて下記までお願いいたします。
※お電話でのお問合せには対応しておりません。

青森公立大学国際芸術センター青森 2023年AIR係
〒030-0134 青森市合子沢字山崎152-6
E-mail: acac-air@acac-aomori.jp
URL: https://www.acac-aomori.jp

応募要綱・応募書類(Google driveからもダウンロードいただけます):
https://drive.google.com/drive/folders/1tEHkr4BPXNadC8Ql3WMCGwXBRAeSPEa8?usp=share_link