tatazumi 映画上映会「play back」
Creative Commons vol.8 Film Screening tatazumi "play back"

tatazumi 「play back」より
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表現のコモンズ vol.8 tatazumi 映画上映会「play back」

制作団体 tatazumiによる映画作品「play back」の上映会を開催します。tatazumi は2023年9月にACACに滞在しながら本作の撮影を行いました。夏の終わり、まだ緑が残るACACを舞台にして物語が展開する本作を、一般公開に先駆けて上映します。また、上映後には三矢フミ(監督)と志賀耕太(撮影)によるアフタートークを行います。撮影の様子から、ある空間の記憶と映像による記録との関係、本作で参照されたジャン=リュック・ゴダールやマルグリット・デュラスの映画作品などについて、来場者のみなさまと作品の感想を共有しながら、お話しします。

日時|2024年6月29日(土)17:30~19:00
会場|展示棟 ラウンジ ※無料、申込不要

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【あらすじ】
夏、まばゆい新緑のなかを、深い森に囲まれた施設のなかを男女が歩いてゆく。
遠い国から戦禍を逃れてきた妹と、彼女への屈折した思いを抱く兄。
訥々と言葉を交わしあう二人のもとに現れた男を、妹は、戦禍のなかで別離した「あのひと」と誤認する……。
──こことよそ。悲惨の記憶と寡黙な欲望。
──夜戦の爆撃、玉音放送、シューマンのピアノ。
反復される映像とフレーム外から木霊する声によって、「だれひとり眺めていない瞬間の風景」(シモーヌ・ヴェイユ)を探索する。スクリーンに映るものを凝視し、スクリーンに映らぬものを幻視するために。

予告編はこちらからご覧ください。

脚本・編集・監督:三矢フミ
出演:黒瀬夏希・坂嶋優河・高附直輝|声:佐々木今日
撮影:志賀耕太|音楽:MAYO KURIHARA
演奏:石黒龍一|録音:田村日向子|整音:福田遼
広報:紺屋銅|制作:tatazumi
協力:大城真(《Solar Call》2023年 )・青森公立大学 国際芸術センター青森[ACAC]
2024年 / 57分 / スタンダード

主催|青森公立大学 国際芸術センター青森

  • 志賀 耕太
    SHIGA Kota

    1998年東京生まれ。東京を拠点に、都市での「遊び」を記録したパフォーマンスビデオや、自らのアクションを軸としたショートフィルム等、映像作品を中心に制作をしている。また、映画や出版の企画をコレクティブ tatazumiとして行っている。

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  • 三矢 フミ
    MITSUYA Fumi

    2019年、制作団体tatazumiを設立。以降主宰を務めつつ、多分野の作品におけるテキストの執筆と演技の構成を担当する。制作と並行して、現代フランス哲学の研究もおこなっている。


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  • tatazumi

    2019年設立。「各々が各々の生活をもちつつも、表現(への模索)を通じてかかわりあう、ひとつの場所をたもつために」設立された制作団体。作家、美術家、作曲家、編集者、俳優と、それぞれ異なる専門をもつ5名からなり、(構成員はそれぞれ個人での制作・発表もおこないつつ)団体としてはこれまでに演劇・映画・書籍など、分野を横断した制作をおこなってきた。そこでは、個々の芸術分野の歴史的な蓄積の継承と発展を課題としつつ、現代における共同性のありようへの問いを虚構として構成する作品がつくられてきている。

    https://tatazumi.net/

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