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海外連携AIR the Pier Arts Centre×国際芸術センター青森 派遣アーテイスト公募

the Pier Arts Centre

1.事業概要

国際芸術センター青森(ACAC)では2016年より、海外のアーティスト・イン・レジデンス(AIR)実施団体と連携し、アーティスト・キュレーターの受け入れや海外派遣を行ってきました。新たな国際連携の構築を目的として、2024年度には海外を拠点にAIRを運営する団体を対象に、連携団体の公募を実施しました。その結果、2025年度よりスコットランド・オークニー諸島に拠点を持つthe Pier Arts Centre(PAC)と協働し、アーティストを相互に派遣するエクスチェンジプログラムを実施することとなりました。

本プログラムでは、派遣されたアーティストが互いのレジデンス施設に滞在し制作活動を行います。1回目のプログラムでは、PACからサマンサ・クラークが、ACACからは大東忍が派遣され、それぞれ青森とオークニーで滞在制作を行いました。

この度2回目の実施となる本プログラムにおいて、今年秋にオークニーを拠点に滞在制作を行うアーティストを公募します。採択されたアーティストは、PACのレジデンス施設であるリンクスハウスに1か月間滞在します。滞在中は、制作や生活のための金銭的サポートに加え、PACから活動を進めるためのコーディネートや助言を受けることができます。

オークニー諸島は、スコットランド本土のさらに北に位置する約70の島々から構成されています。PACとリンクスハウスは、その中のメインランド島にあります。2026年3月の約1か月間オークニーに滞在した大東は、日本にある多くの灯台がスコットランドの土木技術者リチャード・ブラントンによって設計されたことに着目し、オークニーおよびスコットランドの灯台についてリサーチを行いました。また、圧倒的な自然に囲まれながらも緩やかに整備されたオークニーの散歩道を日々歩いたり、テントで一夜を過ごすことで、冬のオークニーを身体的にも体験しました。また、レンタカーで遺跡を巡ったり、他の島を訪ねたりもしたそうです。

今回の派遣期間である9月は夏のさわやかな空気がまだ残る季節であり、10月は暗く長い冬へと移り変わる時期にあたります。日本の北方地域から、スコットランドの北方地域へと向かうこの機会に、たくさんのご応募をお待ちしております。

左:brough of birsayに残されたバイキングの集落跡。brough of birsayは、干潮時のみにわたることができる無人島
右:リンクスハウス近くの海沿いの風景

2.公募人数

1名

3.派遣期間

2026年9月15日(火)~10月31日(土)のうち、1か月間(30日間)

4.応募方法

応募書類および添付資料を、以下の応募フォームから提出してください。応募の締め切りは、6月15日(月)日本時間 17:00必着です。
*Googleフォームでの応募が不可能な場合はACACのウェブサイト上にあるお問い合わせフォームからご相談ください。
https://forms.gle/5FFg9CfFb7vuJi4y5

5.選考および通知

応募フォームから提出された資料をもとに、ACACの館長・学芸員による一次選考を行います。一次選考で選出された応募者の皆様に対して、ACACおよびPACによるオンラインインタビューを実施し、採択者を決定します。オンラインインタビューの日程は、6月29日(月)~7日4日(土)の間で応募者の皆様と調整させていただきます。審査結果は、2026年7月中旬頃にメールで通知します。

6.応募条件

・応募時点で、北海道、東北地方(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県)を拠点として活動しているアーティスト個人
・派遣期間中の1か月間、オークニーでの滞在制作が可能であること。
・年齢、活動ジャンルは問わない。
・リンクスハウスにおいて、他の滞在者との共同生活が可能であること。・帰国後、オンラインまたはACACでの報告会を実施できること。
・滞在制作中の新作の制作や、展覧会、イベント等の実施は必須ではない。
・滞在制作中、周囲と円滑にコミュニケーションを取り、良好な関係性を築けること。また、オークニーでの活動に必要なコミュニケーションを自立して行えること(必要に応じて、応募者自身で通訳を手配することも可能)。

7.支援内容

採択されたアーティストには、下記の支援を行います。

・最寄り駅から派遣先までの往復交通費
※基本的には最寄り駅からの支給となりますが、公立大学法人青森公立大学旅費規程により、往復交通費の起算地点が「最寄り駅」ではなくなる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

・活動支援金30万円(税込)
・宿泊場所の無償提供
・制作スタジオの無償提供
※リンクスハウス内のシェアスタジオを使用できます。
・現地でのリサーチや制作に係るコーディネート・必要に応じて、イベント実施会場としてピアアーツセンター内のスペースをを無償で提供

左:カークウォールにあるセント・マグナス大聖堂
右:オークニーチェア

8.宿泊施設について

メインランド島バーセイに位置するリンクスハウスに宿泊します。ストロムネスにあるPACからは、車やバスで30分ほどの距離にあります。シャワー・トイレ付きの個室になり、キッチン・ダイニングは共用です。スーパーが徒歩圏内にはありませんが、必要に応じて事前の相談・合意のうえで、PACスタッフが一部の移動手段を提供することが可能です。

宿泊施設の写真はこちらからご覧ください
https://drive.google.com/drive/folders/1g9zyf5fg6MPtIbQKcGmzY0J6AOVuwQuL?usp=sharing

9.制作スタジオについて

リンクスハウス内にあるスタジオを使用することができます。施設内には、3種類のスタジオがあります。うち1つは屋内にあり、執筆やドローイングといった制作活動に適しています。残りの2つのスタジオは、飛び散る素材の使用や汚れを伴う活動に適しています。(暖房設備がない点にご留意ください。)用途に応じてPACと相談のうえ使用します。すべてのスタジオは他のアーティストとの共同使用となります。なお、大型作品の制作には適さない場合がありますので、あらかじめご了承ください。

スタジオの写真はこちらからご覧ください
https://drive.google.com/drive/folders/1zvJzNyvoXXj-guYlQuf4KXp7XEUNvawN?usp=drive_link

10.Pier Arts Centreについて

作家であり平和活動家、慈善家であったマーガレット・ガーディナー(1904–2005)によって寄贈された英国美術のコレクションを収蔵、展示する拠点として1979年に設立されたアートセンター。スコットランド北海岸に位置するオークニー諸島、メインランド島の中心地のひとつであるストロムネスを拠点とする。アートギャラリー、美術館、コレクションの作品保管庫を持ち、年間を通じて展覧会やイベントを実施している。また、メインランド島北西部のバーセイでレジデンス施設Linkshouse を運営している。常設コレクションには、20世紀を代表するアーティストであるバーバラ・ヘップワース、ベン・ニコルソン、アルフレッド・ウォリスをはじめ、ショーン・スカリー、エヴァ・ロスチャイルド、オラファー・エリアソンといった現代美術作家の作品が含まれる。また、地元オークニー出身のアーティスト、シルヴィア・ウィシャートやスタンリー・カージターの作品も収蔵している。小規模ながらも、時代を代表する英国美術の優れたコレクションのひとつとして高く評価されており、スコットランドにおいて国家的に重要なコレクションに指定されている。また、同センターはPlusTateの会員でもあり、イギリス国内の美術関連組織とアイディアやスキルを通じた交流を行っている。多彩な企画展やイベントを開催し、市民にラーニングと鑑賞の機会を提供するとともに、地元のアーティスト・コミュニティの中心的存在として、あらゆるキャリア段階のアーティストのサポートを様々なかたちで行っている。https://www.pierartscentre.com/

11.オンライン説明会

本プログラムについてのオンライン説明会を下記日程で実施します。昨年オークニーに滞在した大東忍さんによる報告会も併せて実施します。後日アーカイブを公開予定ですが、大東さんに直接質問をできる貴重な機会ですので、是非リアルタイムでの参加もご検討ください。

5月24日(日)
10時~11時頃 大東忍さんによる報告会
11時~12時 公募説明会
途中入退出可。

下記フォームから参加登録ください。
https://forms.gle/1jDK2he2g6HEjGN89
申し込み締め切り:5月23日(土)23:59

12.不測の事態に関わる事項

感染症など不測の事態により、事業内容に変更が生じることがありま す。その場合は参加者と主催者との協議により対応を決定しますので ご了承ください。 

13.問い合わせ

応募に関するお問い合わせは、お問い合わせフォーム(https://acac-aomori.jp/inquiry/)からからお願いいたします。

※お電話でのお問合せには対応しておりません。

★参考資料

アーティスト・イン・レジデンス プログラム2025「CAMP」のカタログで、PACとの連携事業についてのテキストを掲載しています。下記からPDFをダウンロードできます。
https://acac-aomori.jp/publication/2025_1/

該当ページ
BOOK2
82 キュレーターズノート 暫定的な未来へ|瀬藤朋
89 海外連携AIR事業概要
91 ピア・アーツ・センターとの連携事業1年目に寄せて|瀬藤朋93 Confluence(合流):水と人のエネルギーはいかに交わるか|ローラ・ベニソン

左:ストロムネス博物館が所蔵する海藻の標本コレクション
右:リング・オブ・ブロッガー