2015年度
2016年2月13日(土)14:30-16:15
イマジン IMAGINE
伝説のグループ、ビートルズ。多くの人々に愛や夢や希望を与え、ロック音楽だけでなく、様々な表現活動に多大な影響を与えたビートルズ。その中でも、ジョン・レノンの存在は極めて大きなものでした。息子ショーンの誕生を機会に主夫生活のため音楽活動を休止していたのですが、その息子ショーンが発した「パパはビートルズだったの?」の一言から、80年『ダブル・ファンタジー』でミュージック・シーンに復帰。しかし、その直後、自宅ダコタ・ハウスの前で狂信的なファンに射殺され、人生の幕を降ろしてしまいました。
この映画は、ジョンの死の直前まで続けられていた、100時間を越すインタビューと記録フィルムを中心に、アマチュア時代からジョンの死までを追ったドキュメンタリー映画です。
2015年12月12日(土)14:30-16:05
D.I. Divine Intervention
サンタクロースが、数人の若者たちに追われて小高い丘を駆け上ってゆく。背中に担いだ袋からプレゼントのおもちゃが次々とこぼれ落ちる。サンタは息を切らせながら丘の頂にまでたどり着くのだが、かれの腹にナイフが刺さっている。
映画の舞台になるのはイスラエル領のナザレと、イスラエル占領下の東エルサレム、そしてパレスチナ自治区との検問所。ナザレに住む父が倒れ、エリアは東エルサレムから病院へ駆けつける。幸い命はとり止めるが、、。エリアが愛するマナルはパレスチナ側のラマラに住む女性で、検問所は通れず、エルサレムに入れない。二人がデートできる唯一の場所はイスラエル軍の検問所の駐車場で会うことしかできない。銃口光る検問所を、愛は果たして通過できるのか・・・・
2015年10月10日(土)14:30-16:35
地下室のメロディー
5年の刑期を終えて出所した老ギャング、シャルル。夫の出所を待ち続け静かな老後を望む妻に、最後の大仕事=カンヌのカジノに眠る現金を強奪する計画を打ち明ける。美男のちんぴらフランシスを仲間に入れ、カジノの踊り子を誘惑し、舞台の天井裏からエレベーターを使って金庫室に忍び入る、と言う緻密に練られた計画は見事に成功したかに思われた。が、そこには予想だにしなかった結末が待ち受けていた。
2015年8月15日(土)14:30-16:40
永遠と一日
不治の病を自覚している詩人アレクサンドロスは、すべてに別れを告げる最後の一日を迎える。アルバニア難民の少年に出会い、少年を国境に送り返そうとするが、少年は彼から離れようとはしない。3年前に死んだ妻アンナの手紙の束を娘に託すが、中にあった未開封の一通が、30年前の夏の一日、海辺の家での、そして島での想い出を呼び起こす。過去へ、夏の一日へ。そして難民の少年との二人の旅は、雪のアルバニア国境へ、そして夢のようにあらわれる<魂のバス>の旅へ・・・・。
2015年6月13日 14時30分-16時30分
ある歌い女の思い出
チュニジア王家最後の皇太子に我が子のように愛されて育った、召使の娘アリヤ。母の死をきっかけに王宮を飛び出し酒場の歌い女となる。10年後、恋人の子を妊娠したアリヤのもとへ皇太子の訃報が届く。王宮で歌をうたい、時にはベリーダンスを踊り、夜は皇太子の夜伽をしていた母ケディーシャの記憶を紐解くため王宮へ向かうのだった。
チュニジア人女性監督ムフィーダ・トゥラートリの、カンヌ国際映画祭カメラ・ドール特別賞受賞作品。映画の中で使われている様々なチュニジアの音楽、ワークソングやウードの弾き語りなどがとても美しい。
2015年4月11日(土) 14:30-16:00
4分間のピアニスト
ピアノ教師として刑務所にやってきたクリューガーは、問題児とされている少女ジェニーの類まれなるピアノの才能を見抜き、それを開花されることこそが、残り少ない自分の人生の使命だと考え、所長を説得して特別レッスンを始める。その日からまったく違う世界に生きていた2つの魂のぶつかり合いが始まった。
すべてのものに牙をむき、自らを傷つけようとするジェニーだったが、自分と同じ孤独を抱えるクリューガーの情熱にいつしか心を開いていく。しかし、そんな2人を新たな悲劇が襲う・・・。
モーツァルト、ベートーベンなど、クラシックの名曲はもちろんのこと、ジャスやロックなどのテイストを大胆にアレンジしたピアノ曲、そして、ラスト4分間の壮絶な演奏は見るものの心を激しく揺さぶる。ジェニーの求めていた自由、そして音楽がそこにある。