2012年度
2013年3月16日(土) 14:30-16:10
風の馬
舞台はチベットの首都ラサ。幼少期を共に過ごした兄妹のドルジェとドルカ、従妹のペマはそれぞれの人生を歩んでいた。当局によってダライ・ラマを慕う全ての行為が禁止され、出家生活を送るペマの怒りと不満は爆発し、その意思を表明したことが理由で投獄され、拷問を受け、瀕死の状態で釈放されたペマはドルジェとドルカの家に引取られた・・・。
2013年2月16日(土) 14:30-17:15
カミーユ・クローデル
1885年、パリ。才能を認められ、彫刻家ロダンの弟子となったカミーユは、やがて妻のいる彼と愛し合うようになる。妊娠し、結婚を迫るが、ロダンは妻と別れられず、失意のカミーユは彼の元を去る。流産し、それを振り払うように創作に没頭、次第に評価を得るも貧困は続く。愛を無くした心の隙間には猜疑心と憎悪が住み付き、徐々に精神のバランスを失っていく・・・。
2013年1月19日(土) 14:30-16:30
蜂の旅人
春が訪れようとする北ギリシャの村で結婚式が行われている。花嫁の父スピロは長年勤めてきた小学校教師を辞職し、家族との別離を決意していた。婚礼が終わるや否や、彼は父祖代々の巡礼の旅に出る。花の咲く土地に逗留しては蜂を放し蜜を吸わせては旅を続ける・・・。
2012年12月15日(土) 14:30-16:10
大樹のうた
オプーは大学を終了してカルカッタの粗末なアパートに住みはじめた。親友に誘われてその従妹の結婚式に出かけるが、花婿の身代わりに結婚し幸福な生活が始まる。妻は出産のために里帰りしたが、早産のため思わぬ死を遂げる。赤ん坊は無事だった。絶望のあまり放浪の旅に出たオプーは、5年後に成長した息子と会うが・・・。オプー三部作の完結編。
2012年11月10日(土) 14:30-16:05
別れの曲
1830年。音楽よりもポーランドの独立運動に燃えていた青年ショパンはパリへとやってくる。さまざまな困難の末に何とか小さな演奏会を開くことができた。聴衆の注目が集まる中、演奏会が始まる。そこでショパンが奏でた音楽は今までパリの人々が聴いたことがないほど、強烈で情熱的なものだった。
2012年10月20日(土) 14:30-16:15
大河のうた
大都会ベナレスに出た一家は相変わらず貧しい。わずかな収入を得ていた父親は風邪がもとで死ぬ。母親は上流階級の召使いになってオプーの成長を頼りに生きる。窮状を見かねた叔父は母子を自分の家に引き取り、教師たちの奔走で奨学金を得たオプーは希望に満ちてカルカッタの大学に進むが・・・。オプー三部作の第二部。