前谷開ワークショップ「写真になる」
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アーティスト・イン・レジデンス プログラム2025「CAMP」の参加者である前谷開によるワークショップをACACで開催します。今回はこれまで写真を軸に活動を行ってきた前谷とともにモノクロフィルムで撮影し、撮ったイメージを空間に投影するという一連のワークを行います。少数の集団で一つのカメラを使って写真を撮り、現像し、投影するという行為はどのような意味を持つのでしょうか。
撮影するカメラはこちらで用意するのでお持ちいただく必要はありません。また、撮影技術に関しても作家がそばでサポートをするのでご安心ください。
作家ステートメント
僕は普段の作品制作のなかで、自分自身が被写体となる、セルフポートレートを表現の方法としてきました。風景を切り取ることは写真の持つ魅力の一つですが、自分の目の前に構えたカメラやスマホで撮るだけではない、様々な視点や見方について、ワークショップを通してみなさんと考えてみたいと思っています。
何かのきっかけで、ある人ともう会えない気がするとき、その人が”写真になった”と思うことがあります。手の中にある写真と、もう触れられないこと。この遠さと近さが同時にある感覚が、僕が写真を好きな理由です。(前谷開)
日時:11月1日(土)、2日(日) 10:00-17:00
※1日ごとに完結するワークショップになります。
集合:国際芸術センター青森、展示棟ラウンジ
対象年齢:高校生以上
定員:各日5名
申込:https://forms.gle/S4uf1mzjckz8ijHe9
※先着順となります。定員に達し次第募集を締め切ります。
服装:上半身はシンプルな白い服かつ動きやすい服装でお越しください。
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前谷 開MAETANI Kai
1988年愛媛県生まれ、神奈川県在住。2013年、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)大学院芸術研究科表現専攻 修士課程修了。自身の行為を変換し、確認するための方法として、主に写真を用いた作品制作を行う。訪れる場所や、そこで起こる状況、関係性のなかに自分がどのように立つことができるのかを考え、実践し、その状況を記録して作品化する。制作活動の出発点であるセルフポートレイトを発展させながら、自身の立ち方と、それを風景として見つめるもうひとつの視点を行き来し、“自らの位置”について思索するための装置としてカメラを扱う。共同スタジオ「山中suplex」、アーティストグループ「木曽路」、「ARCHIVES PAY」に所属し、共同制作や記録撮影などを行う。
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MAETANI Kai
Born in Ehime Prefecture in 1988, Maetani now resides in Kanagawa Prefecture. In 2013, he received an MA in Fine Art from the Kyoto University of the Arts. He works primarily with photography, which he uses as a means to transform and affirm his own behaviors. He thinks about how he can relate to the places he visits and the situations that arise there, then puts those ideas into practice and creates artworks that document the outcomes. Starting from self-portraits, he then develops his creations using the camera to contemplate his “own position,” moving back and forth between his own standpoint and another which views him as part of the landscape. Maetani also engages in artistic collaborations and archival photography as a member of the shared studio “Yamanaka Suplex,” as well as the artist groups “Kisoji” and “ARCHIVES PAY.”