エナジー・イン・ルーラル 2023
Energies in the Rural 2023
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対岸の火事という言葉があるように、どこかの災厄は、河川や海あるいは峰によって断絶させられます。どれほど人が国や所有という概念で結びつけようとも、その地形によって人の意識と生活は隔てられ、形成されていきます。一方で、私達はメディアでつながることで互いの状況に一喜一憂し、個々の生活を思うことも可能です。このような断絶を超えていくものは、想像力のみだと言えるかもしれません。
イタリア人キュレーター、レアンドロ・ピサノが発表した「田舎未来主義宣言」では、経済・文化・政治の都会中心な構造、そして田舎が周縁的な場所として認識される価値観が見直されるべき、という考えが示されます。エナジー・イン・ルーラル(EIR)もまたこの考えの下、キュレーターとアーティストと共に、青森あるいは南イタリアの地を探索してきました。表現者たちが物事を見出す方法を共有することで、いかに土地のエナジーを発見しうるか、その方法を獲得していくには何ができるのか、思考を進めていきます。
人が暮らす場所において共通するのは、自然環境が、人を隔て、あるいは結びつけること、生活の糧であり、心の拠り所でもあるということでしょう。そのため、ある地域について考えるとき、それは固有のものからの発想であると同時に普遍的な問いへと接続していきます。遠く離れた地のことでさえ他山の石として捉え、私たちが視点を更新していくならば、ある場所に立ち向かう度に、新しい価値を見出しうる機会となるはずです。
キュレーター:レアンドロ・ピサノ、四方幸子、村上綾
参加アーティスト:ニコラ・デイ・クローチェ、三原聡一郎、大城真、梅沢英樹、藤倉麻子、大和田俊、インテルゾーナ文化協会による推薦アーティスト
プログラム期間:2023年4月―9月(展示およびイベントは7月上旬より開催予定)
会場:展示棟ギャラリーA・B
企画:レアンドロ・ピサノ、四方幸子、村上綾(ACAC)
主催:インテルゾーナ文化協会/リミナリア、青森公立大学 国際芸術センター青森[ACAC]
協力:ポリナーリア、MEdA(アクイロニア民族博物館「ベニアミーノ・タルターニア」)、マロシフェスティバル、コッレティーボ・ゼロ、トラマンダース・アソシエーション、
AIRS(アーティスト・イン・レジデンス・サポーターズ)、青森公立大学芸術サークル
助成:令和5年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援を通じた国際文化交流促進事業
後援:NHK青森放送局、青森テレビ、RAB青森放送、青森朝日放送、青森ケーブルテレビ、エフエム青森、ABHラジオ、
コミュニティラジオ局 BeFM、東奥日報社、陸奥新報社、デーリー東北新聞社、イタリア文化会館東京
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ニコラ・ディ・クローチェNicola Di Croce
建築家、ミュージシャン、サウンドアーティスト、学者。都市計画およ び公共政策の博士号を有し、現在Iuav University of Venice(イタリア)のリサーチフェローを務める。彼のリサーチは都市研究と音響研 究にまたがり、都市政策分析への協働的・参画的なアプローチ、そして都市計画、都市社会学、サウンドアートの内に現れる方法論のデ ザインに特に関心を寄せている。都市部と、人口減少や分離、地域アイデンティティの喪失といった、文化的変容からの影響を受けやすい地域の調査にとってクリティカル・リスニングが重要なツールであるという意図から、作品制作と研究の中心にサウンドを置き活動する。ディ・クローチェは、論考や講義、作曲、パフォーマンスやインスタレーションを通して、都市の再建や参画的プロセス、地域の発展のための新たな可能性を模索しながら、音への意識を高めること、地方のコミュニティや公共施設を後押しすることを目指している。
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三原聡一郎MIHARA Soichiro
1980年東京生まれ、京都を拠点に活動中。世界に対して開かれたシ ステムを提示し、音、泡、放射線、虹、微生物、苔、気流、土そして電子など、物質や現象の「芸術」への読みかえを試みている。2011年より、テクノロジーと社会の関係性を考察するために空白をテーマにしたプロジェクトを国内外で展開中。2013年より滞在制作として北極圏から熱帯雨林、軍事境界からバイオアートラボまで、芸術の中心から 極限環境に至るまで、これまでに計8カ国12箇所を渡ってきた。 主な個展に「空白に満ちた世界」(クンストラウム・クロイツベルク/ベタニエン、ドイツ、2013/京都芸術センター、2016)、グループ展 に、第11回恵比寿映像祭(東京都写真美術館、2019)、札幌国際芸 術祭2014(芸術の森有島旧邸、2014)、「サウンドアート芸術の方法 としての音」(ZKM、ドイツ、2012)など。展覧会キュレーションに 「空白より感得する」(瑞雲庵、2018)。共著に『触楽入門』(朝日出版 社、2016)。アルス・エレクトロニカ、トランスメディアーレ、文化庁 メディア芸術祭、他で受賞。プリアルスエレクトロニカ2019審査員。 NISSAN ART AWARD 2020ファイナリスト。2022年よりイベント「3 月11日に波に乗ろう」を共同主催。また、方法論の確立していない 音響彫刻やメディアアート作品の保存修復にも近年携わっている。
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大城真OSHIRO Makoto
1978年、沖縄生まれ。東京拠点。パフォーマー、アーティスト。サウンドを中心として、光や電気、動くオブジェクトも扱いながら制作発 表を行う。電子回路や日用品、廃品などの身近な素材を組み合わせ て制作した演奏・作曲のための楽器や道具を使ったライヴ・パフォー マンス、並行して音の振動や介入という性質に焦点を当てたインスタレーション作品の制作を行なう。「夏の大△」メンバー。同グループメンバーの矢代諭史と川口貴大と共にレーベル「Basic Function」も運営する。近年の主な活動に、企画監修「Audio Base Camp #1は じめてのガチ聴き」山口情報芸術センター(山口、2022年)、ディレクション「GRENZFREQUENZ 限界振動」ゲーテインスティテュート東京(東京、2022年)、グループ展「Nervous Systems」The Observatory(シンガポール、2019年)など。
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梅沢英樹UMIZAWA Hideki
1986年群馬県生まれ、東京藝術大学大学院美術研究科修了。環境の中で知覚する前言語的な感覚や、自然現象の複雑性への関心をもとにサウンド、写真などを用いた制作を行なう。近年の主な展示に「タイランド・ビエンナーレコラート」(2021) 、「udiosphere | Museo Reina Sofía」(スペイン、2020)、「沈潜 – ミスト フロム アーティフィシャル レーク」(NADiff Window Gallery、東京、2022)「第15回 恵比寿映像祭」(2023)など。2023年3月よりポーラ美術振興財団在外研修員としてフランスにて研修中。
https://hidekiumezawa.com/ -
藤倉麻子FUJIKURA Asako
1992年生、2016年東京外国語大学外国語学部南・西アジア課程ペルシア語専攻卒業。2018年東京藝術大学大学院メディア映像専攻修了。都市・郊外を横断的に整備するインフラストラクチャーや、それらに付属する風景の奥行きに注目し、主に3DCGアニメーションの 手法を用いて作品制作をおこなっている。近年では、埋立地で日々繰り広げられている物流のダイナミズムと都市における庭の出現に 注目し、新たな空間表現を展開している。主な個展に、「Paradise for Free」(Calm&Punk Gallery、東京、2021)、「エマージェンシー ズ! 035≪群生地放送≫」(NTT コミュニケーションセンター[ ICC]、 東京、2018)、グループ展に「多層世界の中のもうひとつのミュージアム―ハイパー ICC へようこそ」(NTT コミュニケーションセンター[ICC]、東京、2021)、「Back Tokyo Forth」(東京国際クルーズターミナル、東京、2021)、主催するプロジェクトに、手前の崖のバンプール(東京湾、東京、2022)、上映に、KAATアトリウム映像プロジェクト vol.21(神奈川芸術劇場、神奈川、2022)などがある。
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大和田俊OWADA Shun
1985年栃木県生まれ。東京藝術大学音楽環境創造科卒業、同大学院先端芸術表現専攻修了。東京を拠点に活動。音響と、生物としてのヒトの身体や知覚、環境との関わりに関心を持ちながら、電子音響作品やインスタレーションの制作を行なっている。主な展覧会に、「裏声で歌へ」(車屋美術館、栃木、2016)、「不純物と免疫」(Tokyo Arts and Space、東京、2017 / BARRAK 1、那覇、2018)「Ars Electronica 2018」 (リンツ、オーストリア、2018)、「Biennale WRO」(ヴロツワフ、ポーランド、2019)、「BIENNALE NÉMO 2019」(パリ、フランス、2019)、「破裂 OK ひろがり」(車屋美術館、栃木、2020)など。
写真:百頭たけし
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フェルナンド・ゴドイFernando Godoy
フェルナンド・ゴドイはチリのバルパライソ在住。エレクトニクス・エンジニア、サウンド・アーティストおよびプロデューサーとして働く。社会的および自然現象としての音を研究するために多様なメディアを用い、口述の経験と領域の関係に興味を持っている。フィールドレコーディング、DIY技術、エレクトロニクス、サウンド・インスタレーション、サウンド・パフォーマンス、ラジオ、ウェブ・プロジェクト、実験的作曲に取り組む。プロデューサーとして2008年よりチリのTsonami Sound Art Festivalのディレクターを務めている。このサウンドアート・フェスティバルは、現代サウンドの実践の普及および発展のためのプラットフォーム(演壇)である。
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フィリップ・サマルティスPhilip Samartzis
フィリップ・サマルティスは遠い未開の僻地に情報を伝える社会的・環境的条件に特に興味を持つサウンドアーティストである。ハードな野外作業を実践し、複合的な録音技術を用いて自然/人為的/地球物理学的な力を捉える。現在、RMIT (ロイヤル・メルボルン・インスティテュート・オブ・テクノロジー)の教養学部(芸術)でサウンド・カルチャーを教え、スカルプチャー・サウンド・アンド・スペーシャル・プラクティス(彫刻・音と空間的実践)の准教授である。また、オーストラリアのアルプス地方にあるボゴン・センター・フォー・サウンド・カルチャーのアーティスティック・ディレクターでもある。
https://art.rmit.edu.au/philip-samartzis-saac -
ダニエラ・ダリエリDaniela d’Arielli
イタリアを拠点とする作家ダニエラ・ダリエリは多くの専門領域を持ち、絵画、写真、インスタレーションを用いている。そのリサーチでは水のエレメントを通して自然/現実、歪曲/変更、記憶等に注目している。2015年にローマのIED (Istituto Europeo di Design)で写真専攻の学位を得る。現在はISIA Pescara Designにて「色彩のデザイン」の教鞭を取っている。2008年よりイタリア・アブルッツォ州にて芸術、農業、生態学の分野において革新的で統合的な仕事を培う有機農場および研究組織であるポリナーリアでカメラマンおよびアート・プロデューサーとして働いている。
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四方幸子SHIKATA Yukiko
キュレーター/批評家。美術評論家連盟(AICA Japan)会長。「対話 と創造の森」アーティスティックディレクター。多摩美術大学・東京 造形大学客員教授、武蔵野美術大学・情報科学芸術大学院大学(IAMAS) ・國學院大学大学院非常勤講師。「情報フロー」というアプローチから諸領域を横断する活動を展開。1990年代よりキヤノン・アート ラボ(1990–2001)、森美術館(2002–04)、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC](2004–10)と並行し、インディペンデントで先進的な展覧会やプロジェクトを多く実現。近年の仕事に札幌国際 芸術祭2014(アソシエイトキュレーター)、茨城県北芸術祭2016(キュレーター)など。2020年の仕事に美術評論家連盟2020シンポジウム(実行委員長)、MMFS2020(ディレクター)、「Forking PiraGene」(共 同キュレーター、C-Lab台北)、2021年にフォーラム「想像力としての <資本>」(企画&モデレーション、京都府)、フォーラム「精神としてのエネルギー|石・水・森・人」(企画&モデレーション、一社ダイア ローグプレイス)など。国内外の審査員を歴任。共著多数。2023年に 単著『エコゾフィック・アート 自然・精神・社会をつなぐアート論』 を刊行。2021 年よりHILLS LIFE(Web)に「Ecosophic Future」を 連載中。
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レアンドロ・ピサノLeandro Pisano
キュレーター、ライター、研究者。アート、サウンド、テクノカルチャー の相互作用に関心を持ち、特に農村地域、辺境地域、遠隔地の政治的エコロジーを研究している。Interferenze new arts festival(2003) の創設者兼ディレクターであり、Mediaterrae Vol.1(2007)、Barsento Mediascape(2013)、Liminaria(2014–18)などの電子・音響芸術の プロジェクトに多く携わる。主な展覧会に、「Otros sonidos, otros paisajes」(MACRO Museum – Rome、イタリア、2017)、「Alteridades de lo invisible」(Festival Tsonami、Valparaíso、チリ、2018)、「Manifesto of Rural Futurism」(イタリア文化会館メルボルン、オーストラリア、2019)等がある。その他、世界数カ国にまたがり、大学や、ニューメディアの美学、デザイン、サウンド・地域再生プロセスに関するイベントにおいて、プレゼンテーション、カンファレンス、ワークショップ を実施。『Corriere della Sera – La Lettura』、『Blow-Up』、『Doppiozero 』、『Neural』、『Exibart』、『Nero Magazin』など、複数の雑誌に記事を執筆している。著書に『Nuove geografie del suono. Spazi e territori nell’epoca postdigitale』(Meltemi社刊、2017)。ナポリ東洋 大学で文化・ポストコロニアル研究の博士号を取得し、現在はイタリア国立ウルビーノ・カルロ・ボ大学の英米文学の名誉研究員。https://www.leandropisano.it/en/
The Japanese idiom taigan no kaji (lit. “a fire on the other side of the river”) suggests an issue is someone else’s problem. It refers back to the fact that disasters can be isolated by rivers, seas, and mountain peaks. No matter how much we try to connect through concepts of country and sovereignty, it is the terrain that truly separates and shapes our lives and our awareness of who we are. At the same time, media allows us to empathize with the circumstances of others over long distances and contemplate our own lives. This kind of imagination may be the only thing that can transcend such physical separation.
The “Manifesto of Rural Futurism,” proposed by Italian curator Leandro Pisano, reimagines the urban-centric structure of economy, culture, and politics as well as the marginalization of rural areas as places on the periphery. The Aomori Contemporary Art Centre’s Energies in the Rural (EIR) project has explored this idea with curators and artists in Aomori and Southern Italy. As we share the ways in which creative individuals perceive and interpret the world, we will continue to consider how we can unearth energy from the landscape and what steps we can take to learn these methods.
One common aspect shared by the places people inhabit is that the natural environment can serve as both barrier and connection, providing subsistence and a sanctuary for human activity. That is one reason why specific characteristics inherent to a place can link to universal questions when we think about particular regions. With fresh perspectives, each encounter with a place becomes an opportunity to uncover new values, drawing insights from even the most distant destinations.
Curators: Leandro Pisano, Shikata Yukiko, MURAKAMI Aya (ACAC)
Organized by Aomori Contemporary Art Centre, Aomori Public University and Interzona Cultural Association–APS / Liminaria
Supported by: The Agency for Cultural A¬airs Government of Japan, Fiscal year 2023
In Cooperation with: Pollinaria and MEdA–Ethnographic Museum of Aquilonia “Beniamino Tartaglia”, Marosi festival, Collettivo Zero, Tramandars Association,
AIRS (Artist in Residence Supporters), Art Club of Aomori Public University.
Nominal Support: NHK Aomori Broadcasting Station, Aomori Television Broadcasting Co., Ltd., RAB (Radio Aimori Broadcasting) Co., Ltd.,
Asahi Broadcasting Aomori Co., Ltd., Aomori Cable Television, Aomori Fm Broadcasting, ABH (Aomori Bunka Housou), BeFM,
The To-o Nippo Press Co., MUTUSINPOU co., ltd., The Dairy-Tohoku Shimbun Inc., Italian Cultural Institute of Tokyo
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Nicola Di Croce
Nicola Di Croce is an architect, musician, sound artist, and scholar. He has a PhD in Regional planning and public policies, and he’s currently Postdoctoral research fellow at Iuav University of Venice, Italy. His research deals with the relationship between Urban Studies and Sound Studies. In particular, he’s interested in collaborative and participatory approach to urban policy analysis and design through methodologies emerging within Urban Planning, Urban Sociology and Sound Art practice. Sound is central to Di Croce’s artistic and academic practice, as he intends critical listening a pivotal tool for the investigation of urban and cultural transformations aecting particularly vulnerable areas, such as depopulation, segregation and loss of local identities. Through articles, lectures, compositions, performances, and installations Di Croce aims to foster sonic awareness and to empower institutions and local communities, exploring new potentials for urban regeneration, participatory processes and local development.
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MIHARA Soichiro
Mihara was born in Tokyo, Japan in 1980. Based in Kyoto. He creates open systems engaged with the world that employ a wide range of materials and phenomena such as acoustics, foams, radiation, rainbows, microbes, moss, air streams, soil, humidity and electrons in order to reinterpret them as art. Since 2011, he has been involved in the Blank Project, which examines the relationship between technology and society, both in Japan and overseas. Since 2013, he has been participating in a series of artist-in-residencies in 18 locations in 9 countries, from the Arctic Circle to tropical rainforests, from military borders to bio-art labs, from the center of art to extreme environments. He has won awards including at Ars Electronica, Transmediale, and the Japan Media Arts Festival, and was on the jury of the Prix Ars Electronica in 2019. Since 2022, he has co-organized the event “Ride the Waves on March 11th”. In recent years, he has also been involved in conservation and restoration of sound art and media art for which methodologies have not yet been established.
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OSHIRO Makoto
Oshiro was born in Okinawa, Japan in 1978. He is a Tokyo-based performer and artist. His primary medium is sound, but he also combines other elements including light, electricity and movement of objects. In live performances, he uses self-made tools and instruments that are based on electronic devices, every day materials, and junk. His installation work handles sound as a physical and auditory phenomenon and focuses on characteristics such as vibration and interference. He is a member of installation/performance group The Great Triangle with Takahiro Kawaguchi and Satoshi Yashiro and also singlehandedly runs music label Basic Function.
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UMIZAWA Hideki
Umezawa was born in Gunma, Japan in 1986. He got MFA from the Graduate School of Fine Arts at Tokyo University of the Arts. His work uses sounds and photos, based on his interest in prelinguistic sensory that one may feel from the surrounding environment, and also based on his curiosity towards the complexity of natural phenomena. His latest work was exhibited in Thailand Biennale Korat (2021), Audiosphere | Museo Reina Sofía(Madrid, Spain, 2020), Mist from Artificial Lake(NADiff Window Gallery, Tokyo, Japan, 2022), The Yebisu International Festival for Art & Alternative Visions (2023). He received grants for overseas study by young artists from Pola Art Foundation (Paris, France).
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FUJIKURA Asako
Fujikura was born in Saitama, Japan in 1992. She currently lives and works in Tokyo. Fujikura received her Master of Film and New Media degree from Tokyo University of the Arts in 2018 and her Bachelor of Language and Culture Studies degree from Tokyo University of Foreign Studies in 2016. Accentuating images with artificial textures and tactile sensations, Fujikura assembles scenes that can free us from the continuation of time and sprawl in the modern city. The scenes materialize from industrial goods designed, manufactured, and installed by humans. Overwhelmed by the excess of the city, these items deviate from their programmed functions and from human control. As naked objects, they derive a peculiar trace of spirituality and a primal animism. On a plane where things exist as things, they render a form which will go on to possess autonomy. Interweaving 3D CG animation techniques and computer programming, Fujikura generates movement that surpasses even the creator’s intentions and devises a fabricated realization which can be perceived only through a screen. In recent years, her work has centered on the dynamism of daily logistics in reclaimed lands and the emergence of gardens in the city, as she develops new spatial expressions. Her work was selected for recognition by the jury of the 22nd Japan Media Arts Festival in 2019. Fujikura’s recent exhibitions include a solo exhibition entitled“ Colony Highway Broadcast”(NTT Inter Communication Center, Tokyo, 2018), and group exhibitions in“ Encounters in Parallel” (ANB Tokyo,Tokyo,2021)“, The Museum in the Multi-layered World”, (NTT Inter Communication Center [ICC], Tokyo, 2021) and“ Close to Nature, Next to Humanity”, (Taitung Art Museum, 2020).
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OWADA Shun
Owada was born in 1985 in Tochigi, Japan. He received MFA in Intermedia Art from Tokyo University of the Arts and a degree in Musical Creativity and the Environment from the same university.
Based on preverbal feelings perceived in the environment as well as interests in complexity of natural phenomena, he produces electroacoustic works and installations. His selected exhibitions include Singing in Falsetto (Kurumaya Museum, Tochigi, Japan, 2016), Impurity / Immunity (Tokyo Arts and Space, Tokyo, Japan, 2017 / BARRAK 1, Okinawa, Japan, 2018), Ars Electronica 2018 (Linz, Austria, 2018), Biennale WRO (Wrocław, Poland, 2019), BIENNALE NÉMO 2019 (Paris, France, 2019), Explode OK Extent (Kurumaya Museum, Tochigi, Japan, 2020)Photo: HYAKUTOU Takeshi
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Fernando Godoy
Fernando Godoy is an electronics engineer, sound artist and producer who lives and works in Valparaíso, Chile. He uses diverse media to research sound as a social and natural phenomena, and is interested in the relationship between aural experience and territory. His practice includes field recordings, DIY technologies, electronics, sound installations, sound performances, radio works, web projects and experimental composition. Working also as a producer, he has been the director of the Tsonami Sound Art Festival since 2008, a platform for the diffusion and development of contemporary sound practices in Chile.
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Philip Samartzis
Philip Samartzis is a sound artist with a specific interest in the social and environmental conditions informing remote wilderness regions. His practice is based on deep fieldwork where he deploys complex sound recording technology to capture natural, anthropogenic and geophysical forces. He is associate professor in Sculpture, Sound and Spatial Practice and teaches Sound Cultures in the Bachelor of Arts (Fine Art) program at RMIT (Royal Melbourne Institute of Technology). He is also artistic director of Bogong Centre for Sound Culture in the Australian Alps.
https://art.rmit.edu.au/philip-samartzis-saac -
Daniela d’Arielli
Daniela d’Arielli is a multidisciplinary artist based in Italy working in painting, photography and installation. Her research focuses on nature and reality, distortion and alteration, remembrance and memory investigated through the element water. In 2015, she earned a specialization in photography from IED in Rome. She is currently professor of “Design of Color” at the ISIA Pescara Design. Since 2008 Daniela has worked as a photographer and art producer for Pollinaria, an organic farm and research organisation cultivating innovative, integrated work in the fields of art, agriculture and ecology located in Abruzzo, Italy.
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SHIKATA Yukiko
Curator/critic based in Tokyo. Artistic Director of“ Forest for Dialogue and Creativity”, President of“ AICA (International Association of Art Critics) Japan”. Visiting professor at Tama Art University and Tokyo Zokei University, lecturer at Musashino Art University and Institute of Advanced Media Arts and Sciences (IAMAS) and the Postgraduate School of Kokugakuin University. Her activities traverse existing fields by focusing on“ Information flows”. In parallel, working as a curator of Cannon ARTLAB (1990– 2001), Mori Art Museum (2002–2004), senior curator of NTT Inter Communication Center [ICC] (2004–010), as an independent curator, realized many experimental exhibitions and projects. Recents works include SIAF 2014 (Associate Curator), KENPOKU ART 2016 (Curator). Works in 2020 including the Symposium of AICA Japan (Chairperson), MMFS 2020 (Director)“, Forking PiraGene” (Co-curator, C-Lab Taipei). Works in 2021 including the Forum “Information as a form of ” (Kyoto Prefecture), Forum “Spirits as Energy | Stone, Water, Forest and Human” (General Incorporated Association Dialogue Place). Juror of many international competitions, many co-publications. The first solo publication“ Ecosophic Art” (2023). Essay series“ Ecosophic Future”at HILLS LIFE (2021–).
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Leandro Pisano
Leandro Pisano is a curator, writer and independent researcher who is interested in intersections between art, sound and technoculture. The specific area of his research deals with political ecology of rural, marginal and remote territories. He is founder and director of Interferenze new arts festival (2003) and frequently he is involved in projects on electronic and sound art, including Mediaterrae Vol.1 (2007), Barsento Mediascape (2013) and Liminaria (2014‒18). Among the sonic arts exhibitions he has curated, there are”Otros sonidos, otros paisajes” (MACRO Museum–Rome, Italy, 2017), “Alteridades de lo invisible” (Festival Tsonami, Valparaíso, Chile, 2018) and“ Manifesto of Rural Futurism” (Italian Cultural Institute of Melbourne, Australia, 2019). He conducted presentations, conferences and workshops in dierent universities or during events related with new media aesthetics, design, sound and territorial regeneration processes in several countries worldwide. He has written articles in several magazines, such as“ Corriere della Sera –La Lettura”“, Blow-Up”“, Doppiozero”“, Neural, Exibart” and “Nero Magazine”. He is author of the book“ Nuove geografie del suono. Spazi e territori nell’epoca postdigitale”, published in Milan by Meltemi (2017). Leandro Pisano holds a PhD in Cultural and Post-Colonial Studies from University of Naples“ L’Orientale”and he is presently Honorary Research Fellow in Anglo-American Literature at University of Urbino“ Carlo Bo”
https://www.leandropisano.it/en/
関連プログラム
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エナジー・イン・ルーラル[展覧会第一期]Energies in the Rural [Exhibition 1]2023年7月8日(土)ー8月3日(木)Jul. 8 (Sat) - Aug. 3 (Thu), 2023
- AIR
- 展覧会
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エナジー・イン・ルーラル[展覧会第二期]Energies in the Rural [Exhibition 2]2023年8月11日(金・祝)ー9月24日(日)Aug. 11 (Fri) - Aug. 24 (Sun), 2023
- AIR
- 展覧会