柿崎真子×相馬信吉トーク
2018.6.20.水曜日
6月17日「柿崎真子×相馬信吉トーク」を開催しました。
ヴィジョン・オブ・アオモリvol.16-Part2「ある、晴れた日に」に出品された青森市で商店をしていた柿崎貞蔵さんが撮影した戦前・戦後の写真について語りました。
柿崎真子さんは写真家で貞蔵さんの孫にあたります。相馬信吉さんは青森にまつわる写真、絵葉書、地図、生活用品などの資料を収集・展示・研究されている奏海の会を主宰されています。今回の展示のために真子さんがデジタルスキャンしたものの中から、お二人が気になった写真を挙げながらトークを進めていきました。
柿崎さんが挙げるものの中には、写真としての構図が面白いものや自分の作品にも登場する場所で撮られたもの、そこでの家族の様子、撮影した時の貞蔵さんの気持ちなどについての関心から選んだものがありました。一方で相馬さんは、映り込んだ看板の文字だったり、雪切りの作業の様子だったり、現在にはない建物が写っているものなど、当時の暮らしぶりが見えるものを中心に選んでいらっしゃいました。
相馬さんが「これはおそらく…」と推測をお話されるときに会場からも意見が出るなど、終始和やかな雰囲気でトークは終了しました。
青森市は空襲の被害のために戦前戦後の写真があまり残っていないこともあり、当時の人々の暮らしぶりや撮影した時の気持ちに思いを馳せ、共有する良い機会となりました。