レナータ・クルスワークショップ「日用品の物語
2016.11.27.日曜日
11月12日(土)はレナータ・クルスさんのワークショップ「日用品の物語」を開催しました。
このワークショップでは透明水彩の絵具を使って水彩画を描きます。
レナータさんがブラジルで製本してきてくれた真っ白なハードカバーの本に描いていきます。
この本、中は水彩紙が使われています。
これに、自宅から持ってきてもらったものと、本から取り出した言葉や文を組み合わせて描きます。
まずは最初にレナータさんから透明水彩の扱い方について説明がありました。
小学校などで使うのは、不透明水彩なので使い方が異なります。
特に違うのが薄い色の出し方で、不透明水彩の場合は、青を薄く出したい時は白を混ぜますが、透明水彩の場合は水を増やすことでトーンを明るくします。
また、透明水彩では乾いた1色の上に別の色を重ねると下の色が透けてみえるので、色の重なりを楽しむことができます。
水と絵の具の割合、それから筆の使い方を体で覚えるために、試し描きする時間をたっぷりとりました。
そのうちにお昼の時間です。
レナータさんがブラジル風オムレツとサラダを用意してくれて、みんなでいただきました。
午後はいよいよ自分の本に描いていきます。
いきなり難しいものから描くのではなく、筆や絵具のチューブなど、シンプルで小さい形のものから始めること、また1つのものに集中して描くのではなく、いくつか並行して描くと気持ちが楽に描けるというアドバイスもいただきました。
同じ筆を描いても、人によってずいぶん違います。
最後に本から好きな言葉や文を選び、絵の隣に書きます。
文章が置かれることで絵と文章の関係が出来て、絵だけで見るのとでは異なって見えてきます。
お昼を含めて5時間のワークショップでしたが、みなさん最後まで集中していたのであっという間に時間が経ちました。
それでもすべてのページは埋まらなかったので、持ち帰って続きを描いてもらうことにしました。
参加者のみなさんの毎日の生活の中で、ふと気になったものを気軽に描くような場面が生まれたらいいなと思います。