本山ゆかりワークショップ「自分の線をじっくり見る」@ACAC

2017.11.13.月曜日

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11月11日、ACACで本山ゆかりさんによるワークショップを行いました。午前中は親子向け、午後は一般向けで、どちらも本山さんの作品や技法について話しがあった後、その制作方法を体験するものです。本山さんの実際の作品を裏側から見るという幸運にも恵まれました。

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午前中の親子向けは、親子ペアで進めました。他の回と違うのは、モチーフがお互いの顔であること。まずは、向き合って一分ほどでクロッキーしたら、一番いいものを選んでそれを交換し、アクリル板をのせて、相手が描いた線をよく見ながらなぞっていきました。子どもさんの中には、大人が予想しない方向になぞっていたり、白く塗った部分が乾いてから削って模様をつけたり、様々な工夫が生まれていきました。親御さんも夢中になって、ああでもない、こうでもないと試行錯誤していきました。

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一方、午後のワークショップで描いたモチーフは中高生でのときと同じく、木の枝とシーツ。クロッキーの時間も30秒、20秒でやっていきました。
その後、絵の具を塗るときには、クロッキーのときのクレヨンの柔らかい線に手間をかけて向き合う人もいれば、線の特徴を強調して描いたりする方もいました。

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2色だけの絵の具なのに、工夫次第で多彩な表情が生み出せるのがこの制作方法の面白いところ。板を動かして絵の具が垂れた部分をつくったり、乾いてから綿棒や竹串で拭ったり、というテクニックを教わっては様々に試していました。

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本山さんが共通して伝えていたのは、要素が少なくても工夫次第で描くことの可能性を広げて楽しむことができることでした。

参加者の皆さんがまた絵を描くときに、この方法を思い出してもらえるといいなと思います。

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