ラーキー・ペスワニ トーク&セッション
2017.11.14.火曜日
11月12日(日)、ラーキー・ペスワニによるトークイベントを開催しました。
まず、ラーキーから母国であるインドの近代化の歴史と現在の社会状況について話しがありました。インドがイギリスの植民地となり、新たな考えや制度が受容されつつも、昔から存在する階級制度であるカースト制度の影響が未だ残るということなど丁寧に説明がありました。
自らの作品を紹介していくなかで、インドの背景を踏まえて制作していることも明らかになってきました。美術において様々な素材を扱うなかでも、例えば、ふくらんだ麻袋によって、出稼ぎ労働者の姿を想像させるなどのしかけをしています。
見えているものは同じ素材でも、意味のとらえ方は社会的背景によって変化し、ラーキーが様々な意味を考慮して制作していることがわかりました。
現在ACACで展示している作品は今後も発展させる予定とのことで、今後の活動も期待させてくれるトークとなりました。