水墨マンガに挑戦!

2013.5.29.水曜日

5月19日(日)に三瀬夏之介展の関連イベントとしてワークショップ「水墨マンガに挑戦!」を開催しました。

水墨は日本画の基本的な画材・技法であり、三瀬さんの作品も水墨で描かれた部分が多くあります。
更に、水墨の技法は日本のマンガの技法とも通じるものがあります。
ワークショップでは、水墨画とマンガの模写を通して水墨の技法を体験しました。

まずはギャラリーで三瀬さんの作品の和紙の風合いや墨の色を見てみます。

 

それからワークショップスタジオで三瀬さんから墨や道具のお話を聞きます。

ワークショップではまず、全員同じ見本を模写しました。
和紙の下に見本を入れてトレースしていきます。
面相筆1本で、ゴツゴツした老木の幹の感じや梅の花の柔らかな感じ、笹の葉のすっと尖った感じを描き分けるようにします。

墨には香料が混ざってのいるそうで、みなさんが墨をすり始めた途端にいい香りが部屋の中に漂います。

そして集中、沈黙の時間、、、


午後は、それぞれ持参した好きなマンガの場面を拡大コピーして、午前中に模写した画面に組み合わせていきます。
典型的な水墨画の画面に、マンガの一場面が挿入されるミスマッチの面白さがあったり、
水墨画とマンガの組み合わせ方で物語を想起させたりすることもできます。
どのマンガのどの場面を選ぶかにもそれぞれの個性が表れます。

朝10:00から午後4時まで1日みっちり水墨に向き合った1日でした。

このエントリーをはてなブックマークに追加