ちばさなえ版画ワークショップ「重ねて見えるかたちと色」
2014.3.25.火曜日
3月8,9日(土、日)は、2日連続で毎年恒例の版画ワークショップを開催しました。
今年は講師にちばさなえさんをお迎えし、木版画で作品を作りました。
ちばさんは岩手県出身で、現在は東京を拠点に版画家として活動されています。
カラフルな淡い色合いで、一見水彩画かと思うような柔らかな印象を持つ木版画作品を制作しています。
3月23日まで開催されていた岩手県立美術館の展覧会「アートフェスタいわて2013」にも出品されていました。
ワークショップではちばさんの手法の一端を体験すべく、版画用水彩絵の具の赤、青、黄3色を使い、16センチ角の正方形の版を3つ用意して3色刷りの版画を制作しました。
1日目に彫り、2日目に刷りを行いました。
まずはアイディアスケッチから。
刷った時の形と色の重なりを想像しながらかたちを考えていきます。
ちばさんの作品も見せていただきました。
構想が固まったら彫刻刀で彫っていきます。
同じ形でもどの彫刻刀を使ってどんな風に彫っていくかによって違ってきます。
3枚版を彫ったら1日目は終了。
2日目はいよいよ刷りです。
水彩絵の具は水で薄めて使うことができて道具も水洗いできるので、他の版画に比べると扱いが簡単です。
筆やスポンジでインクを版に乗せたらブラシでこすって全体になじませます。
それから木版画と言えばこれ!バレンでこすって紙にインクを定着していきます。
3版刷るとこんな感じになります!
版を刷る順番や、色の濃淡で3色刷りと言っても1枚1枚刷るごとに微妙に違う作品が出来ます。
自分の版を刷った後は、くじ引きをして他の参加者の方と版をシャッフルして刷ってみる、ということをしました。
別々の人に作られた全く別々の版が3枚ですが、不思議とマッチして一つの作品となりました。