リ・イェンファワークショップ@青森中央高校
2016.11.9.水曜日
11月9日(水)は青森中央高校にお邪魔して、リ・イェンファさんの出張ワークショップを開催しました。
リさんは、本の構造と人の記憶に類似性を見出し、それに基づいたドローイングやコラージュ作品を、壁画やインスタレーションに展開させた作品を手掛けています。
今回の中央高校でのワークショップでは、3~4人で1冊の本を作ってもらうことにしました。
まずは、リさんから本についての説明。
さすが漢字の国から来たアーティスト、本や冊という漢字がどうやって生まれたのかというお話からしてくれました。
硯と筆の形から「書」という漢字が生まれたとか、竹を並べてつないだものに炭で文を書いたものから「冊」という漢字が生まれた、などのお話しがありました。
それから、リさんが選んで持ってきたACACの蔵書を見てもらい、一言で本と言っても製本や印刷には多くのやり方があるということを見てもらいます。
その本の内容によって、選ぶ紙をどうするか、綴じ方をどうするか、カバーをつけるかつけないか、など細かく決めていくと、本もそれ自体が作品であることがわかります。
今回はACACからも色々な種類の紙を用意しましたが、生徒のみなさんも、雑誌、布、ビーズ、アルミホイルなどコラージュに使えそうな素材を持ってきてもらいました。
実はこのワークショップ、3コマ連続だったのですがその3コマではグループごとの最初の制作案の話し合いをしてから作り始めた所で時間切れとなってしまいました。
最後の1コマは、一番簡単な糸綴じ製本のやり方を習得してもらいました。
千枚通しで穴を開けて、縫い針と縫い糸で綴じます。
グループワークの続きは、翌日以降の美術の時間に引き継がれます。
どんな作品ができるのか、完成を楽しみにしています。