辻けいさんの野外彫刻が生まれ変わりました！

以前の作品は内壁にカラフルな糸が貼り巡らされていましたが、再制作で、その糸の上からベンガラで赤く塗りました。

塗りこめられた糸が表面に微妙な凹凸を生み、見る角度と遠近によって繊細に表情を変化させます。

ご来館の際はこちらもぜひご覧ください。

新しい作品名は《青森－円 2005・2017》です。

辻けいさんが2005年に制作した野外彫刻《青森―円2005》をご存知でしょうか。

ACACの森の中、散策路の入り口からすぐのところにたたずんでいます。

制作から10年以上経過し中の劣化が目立ち始めてきたため、今年修復・再制作を行うことにしました。

昨年からの打ち合わせを経て、今日はついに工事の初日。

劣化しているのは内側で、元々カラフルに色が付いた壁だったのが、下の方がかびてだいぶ黒ずんでしまっています。

今回は内壁を大幅にリニューアル。ベンガラを塗って真っ赤な空間に作り替えます。

内壁には糸が貼ってあるのですが、その糸の表情を生かしたいということで、表面は下のカビの部分だけ取り除いて、カビがひどくない部分はそのまま下地を塗っていきます。

どうなるかはやってみないと誰にも分らないという状況ですが、今週いっぱいかかって工事を行っていきます。

完成予想図。辻さんが作った模型です。