ワークショップ「こどものためのはじめてのデザイン」

2018.3.16.金曜日

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3月10日、青森県内でも数多くのデザインを手掛けるデザインユニット「字と図」(字:コピーライターの吉田千枝子さん、図:デザイナーの吉田進さん)のお二人を講師に、デザインのワークショップを開催しました。お題はレトルトカレー。ターゲットと商品名を考えて、イメージに合ったパッケージを制作し、最後には発表しました。

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講師のお二人の自己紹介の後、進さんの呼びかけで皆でじゃんけんの新しい形を考えてみることに。
「新しいじゃんけんの形をできるとき、全く違う形か、組み合わせた形か、どれかをバージョンアップさせた形になったと思います。これは、新しいデザインができるときも実は同じで、全てのデザインはこの3つのタイプに分かれるんです。」と進さんからデザインのポイントについて話がありました。

次に、ワークシートにそって、「だれにあげる」、「その人の喜ぶこと」、「カレーの名前」の順番で考えていきました。それぞれのシートの、だれに?の欄には、友達の名前、お父さんなど、身近な人から、カレー嫌いな人、お星さま、お皿など、意外なものも出てきました。

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なかなか思いつかなくて困っている参加者には、講師のお二人がシートに書かれた言葉からヒントになりそうな短い言葉を拾って、口を動かして語感を確かめながら一緒にどんな名前がいいか考えたり、それぞれのペースに合わせて手助けしていました。「商品名は口に出してもらって覚えてもらえるほうがいいから、語感も大事なんですよ」と千枝子さん。アイデア出しに苦労しながらも、身近なデザインが驚くほど計算されていることを実感していきました。

シートを書き終えてアイデアが生れたら制作へ。少しすると、皆さんアイデアが固まって制作に集中し始めました。大人も子どもも真剣そのものです。

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1時間ほど作りこんだ後いよいよプレゼン!皆さん恥ずかしがりながらも、カレーの名前、誰(何)のためにデザインしたかがわかるように話していきました。親友にあげるための「仲良しカレー」や、金欠の大学生への栄養たっぷりの「滋養カレー」、コブラ型の袋からスパイスを出して辛さの調節ができる「カモンカレー」、犬や猫も食べれる「ワンニャンカレー」、光にあげるカレーや、カレーを自由に想像してもらうために食器と商品名だけのシンプルなもの、ナンとセットになったものまで、沢山の面白いデザインが発表されました。

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講師のお二人も驚きながら楽しそうにプレゼンを聞いていました。最後に、進さんから「実は、プレゼンすることがとても重要なんです。面白いデザイン皆さんありがとうございました!」とお礼の言葉で締めくくりました。

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メゾチントでつくる私の蔵書票

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3月3日、4日と2日間にわたる銅版画のワークショップを開催いたしました!
講師は岩手県在住の版画家、岩渕俊彦さんです。

まずは、それぞれから自己紹介。本が好きな方や、活版印刷に携わる方など、青森市はもちろん、遠くは仙台からのお越しの方もいました。

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次に、蔵書票やメゾチントについて理解するためのレクチャーが始まりました。紙が西洋に伝わり、本が出版されるようになったことや版画が芸術として発展してきた歴史や、そこから生まれた蔵書票という楽しみについて、また作る約束事として「蔵書」を意味する「ex libris」と自分の名前を入れること、などを知りました。メゾチントは凹版の一つであり、銅板全体に溝を作った上で、それをつぶすことで描く(つまり黒い部分をまず作ってから、白い部分を描いていく)などの説明に入ると、ちょっと難しくなってきます。積極的に出てきた質問に、岩渕さんが和やかな口調で的確に答えていくと、納得できたようで皆さん安心されていました。

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午前中の最後には、黒い画用紙に白い色鉛筆でグレースケール作りや影の付け方を練習して、銅板の白くしたい所を彫るイメージトレーニングをしました。
お昼休憩をはさんで、午後からはさっそく下絵を描き始めました。図鑑やタブレットで調べた画像を見ながら、思い思いに描いていきます。なかには、さっそく既に描いてきた下絵を版に写す作業に入る人もいました。描きたいものが決まれば、あとはひたすら彫っていきます。

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2日目は、いよいよ刷りに入ります。その前に岩渕さんのお手本を見ながら、手順を覚えます。版を温めて、練っておいたインクを付けたら、寒冷紗などで余分なインクをふき取ります。その後はそっと印画紙を重ねてプレスしたら、縮まないよう水張りをして、置いて乾かすという手順です。
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できそうな人は試し刷りから始めていきます。プレス機の周りでは、いい刷りになるよう皆さんお祈りする姿も。お手本だとさっとできそうな気がしていましたが、そうはいきません。彫りはもちろん、ふき取るときの力加減や紙の載せ方など、出来上がりには様々なことが影響します。もっとこうしようと皆さん意気込んで、次の刷りに臨んでいました。

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最後にはそれぞれに満足の一枚を作り上げることが出来て、歴史も作業も沢山の要素が絡み合うメゾチントでつくる蔵書票の奥深さを体感していただけたようでした。

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ワークショップ「はいポーズ!」

2018.2.18.日曜日

2月17日(土)、チームOによるワークショップ「はいポーズ!」を開催しました!お子さんからお年寄りまで、沢山の方にご参加いただきました。

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まずは一人がポーズをとって、もう一人は青の絵の具でその影をなぞります。交代しながら、色んな形を組み合わせていきました。

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次に、その上からろうで描いていきます。他の色と混ぜたくない線はなぞって、周りにも模様をつくっていきました。雪のように散らしたり、花模様をひそませたり、それぞれ工夫して楽しんでいました。

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その後は、思い思いの色を塗っていきます。手や足で模様をつけたり、そして驚くべきは皆さんの集中力!あっという間に大きな紙が鮮やかな色で埋め尽くされました。

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最後は作品を窓際に並べて、完成!大迫力で並ぶ姿は大漁旗のようです。

楽しく描くことに子どもも関係ないと実感できるワークショップとなりました。

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冬芸チラシ完成!

2018.1.18.木曜日

冬の芸術講座2018「てさぐりたくらむ」のチラシが届きました!

デザインは、今回の講座のひとつ「こどものためのはじめてのデザイン」の講師であるデザインユニット『字と図』の”図”担当、吉田進さんです。

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たくらんでますね~

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キラリと光る銀色がとってもかっこいい仕上がりです。

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みなさまのもとへ順次発送しますので、お楽しみに!

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裏面はこんなかんじです。
商業施設や観光案内所等で見かけた際には、ぜひお手に取ってご覧ください!

申込受付も始まっております。皆様のご来場をお待ちしております!
公演・ワークショップ

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冬の芸術講座2018「てさぐりたくらむ」

2017.12.25.月曜日

雪降る季節、ACACでは冬の芸術講座を開催しています。
冬の芸術講座2018「てさぐりたくらむ」では、版画・デザイン・かげあそびと多彩なワークショップを開催します。ぜひご参加ください!
2月17日 チームO「はい ポーズ!」
 暗い部屋の中でいろんなポーズを取って、かべにはった紙に影のりんかくを線でなぞったものをもとに抽象画のような不思議な模様の作品を作ります。
3月3、4日 岩渕俊彦「メゾチントでつくるわたしの蔵書票」
 蔵書票とは本に貼って、その本の持ち主を示す名札のような役割をする紙片です。このワークショップでは、版画家の岩渕俊彦さんを講師に、メゾチントという銅版画の技法で自分だけの蔵書票を作ります。
3月10日 デザインユニット『字と図』「こどものためのはじめてのデザイン」
 「デザイン」ってよく聞くけどどんなこと? このワークショップでは、レトルトカレーの新商品発売というミッションのもと、プロのデザイナーになった気分で商品名を考えて、パッケージデザインをします。
申し込み先
Tel: 017-764-5200(受付時間9:00-17:30)
e-mail: acac-1@acac-aomori.jp
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