ジョリーン・モク トークイベント

2018.11.19.月曜日

11月17日は、開催中の秋のアーティスト・イン・レジデンス展覧会のアーティスト・トークシリーズの第三回目、「移動性の関心:少しの間その場所を信頼してみる」と題されたジョリーン・モクさんによるトークが行われました。

ジョリーンさんは、デジタルビデオまたはフィルムを使って、ささいな動きや自然の変化を撮影し映像作品を作っています。今回のプログラムでは、滞在中にACACの森を撮影した写真とビデオインスタレーション、青森県内の伝統工芸の職人と美術家の仕事場を撮影させていただいて作った映像作品を展示しています。

IMG_2282-

カメラと三脚、パソコン、ハードディスク、それから充電することができる場所があればどこへでも行って撮影ができるというジョリーンさん。この制作方法は、2011年から続けているそうです。トークでは、アイスランドや大西洋、アイルランドなど、ジョリーンさんがこれまで各地を訪れて制作してきた作品とACACで行ったプロジェクトを紹介してくれました。

IMG_2263 IMG_2271

それらを制作する時に考え方としていつも取り入れているという、ジョン・ケージ(アメリカの音楽家、作曲家、詩人、思想家)の「学生と先生のための10の規則」が度々挙げられました。
その中の「ルール4:すべてのことを実験だと考えてください。」は、ACACで挑戦したプロジェクトのもとにもなっているそうです。 IMG_2284

トークイベントには、撮影に協力していただいた美術家の伊藤ニ子さん、津軽塗 伝統工芸士の木村さんが参加してくださいました。ジョリーンさんはそれぞれの仕事場に訪れ、話を聞いたりしたことから多くの影響を受け、また制作する上での力となったと話していました。

このエントリーをはてなブックマークに追加